
このような悩みを解決するために、記事を書いていきます。
エックスサーバーを使うなら、エックスサーバーでドメインを取得する方が設定も楽ですし、おすすめです。
でも、[ドメイン おすすめ]とかで検索すると、「お名前.com」を推しているサイトが多いから、その流れでなんとなく取得してしまったって方もいるかもしれません。
ドメインとサーバー、それぞれ契約したのに、うまく紐づけできないとウェブサイトは表示されません。しかも、設定方法がわかりづらいと感じて、そのまま諦めてしまうことになりかねないです。
この記事では、初心者でも迷わずに進められるよう、お名前.comで取得したドメインをエックスサーバーで使うための手順を順番に解説していきます。
設定さえしてしまえば、後はサイトを充実させていくだけなので、あなたの独自ドメインでウェブサイトやメールが運用できるようになりますよ。
お名前.comのドメインをエックスサーバーで使うには?
ドメインとサーバーをつなぐ仕組みとは?
ドメインは「インターネット上の住所」、サーバーは「家」です。
ネームサーバーは、その住所と家を正しくつなぐための案内板のようなものです。この設定をすることで、訪問者がその住所を入力したときに、あなたのサイト(家)にたどり着けるようになります。
ネームサーバー設定がカギになる理由
お名前.comで取得したドメインがエックスサーバーを正しく参照するためには、ネームサーバー情報をエックスサーバーのものに設定する必要があります。
これがうまくいかないと、いくらURL検索してもサイトが表示されません。
たとえば、”ns1.xserver.jp”と入力するべきところを”ns1.xserve.jp”と「r」の有無という一文字の入力ミスだけで、全く機能しなくなることもあります。
それくらい、正確な入力が求められる重要なステップなので注意して設定を進めるようにしましょう。
設定前に準備しておくべきこと
必要なログイン情報を確認しよう
まずは以下の情報を準備しておいてください。
- お名前.comのログイン情報(お名前ID・パスワード)
- エックスサーバーのログイン情報(XserverアカウントIDまたはメールアドレス・パスワード)
設定作業では、それぞれの管理画面にログインして操作を行うため、ログイン情報がなければ何も始められません。
必要な情報が手元にあることで、スムーズに次のステップへ進むことができます。ログイン情報が分からない場合は、登録時のメールを確認したり、パスワードの再発行を試みて準備を整えておきましょう。
事前にネームサーバー情報をメモする重要性
ネームサーバーの設定を変更する前に、現在の設定内容を必ずスクショを撮っておくかメモ帳などにメモしておきましょう。万が一うまくいかないとき、元に戻すのに必要になります。
特に、複数のドメインを管理している方は、どのドメインがどのネームサーバーを指していたかを記録しておくことが、トラブルが起こってしまった時の早期回復に役立ちます。
各ステップの流れ
お名前.comのドメインをエックスサーバーで使うための流れは以下のとおりです
- ステップ1:エックスサーバーのネームサーバー情報を確認する
- ステップ2:お名前.comでネームサーバーを設定する
- ステップ3:エックスサーバーにドメインを追加設定する
一つずつみていきます。
ステップ1:エックスサーバーのネームサーバー情報を確認するとは?
エックスサーバーとドメインをつなぐには、正しいネームサーバー(案内役)を設定する必要があります。
まずはエックスサーバーが指定しているネームサーバー情報を確認しておきましょう。
ステップ2:お名前.comでネームサーバーを設定するとは?
お名前.comの管理画面で、取得したドメインに対してエックスサーバーのネームサーバーを設定します。
これにより、ドメインが正しくエックスサーバーを参照するようになります。
ステップ3:エックスサーバーにドメインを追加設定するとは?
ドメインとサーバーを紐づけするだけでは不十分です。
エックスサーバー側にも「このドメインを使いますよ」という設定が必要になります。
ステップ1|エックスサーバーのネームサーバー情報を確認する
標準のネームサーバー設定一覧
通常、エックスサーバーでは以下のネームサーバーを使用します。
- ns1.xserver.jp
- ns2.xserver.jp
- ns3.xserver.jp
- ns4.xserver.jp
- ns5.xserver.jp
エックスサーバーでは上記が標準ネームサーバーなので、この5つを設定すれば問題ありません。
ただしまれに違う場合もあるようなので、ご自身の契約内容をサーバーパネルで確認するようにしてください。
契約プランによって異なる場合の注意点
一部の旧プランやX2サーバーを利用している場合は、ネームサーバー情報が異なることがあります。必ずサーバーパネルで確認してください。
ステップ2|お名前.comでネームサーバーを設定する方法
ドメインNaviにログインする手順
お名前.comの「ドメインNavi」にログインし、設定対象のドメインを選びます。
ログイン後すぐに「更新を促すポップアップ」などが出てくる場合もありますが、今回はネームサーバー設定が目的なので、管理画面へ進みましょう。
正しいネームサーバー情報の入力方法
「他のネームサーバーを利用」オプションを選び、標準のネームサーバー設定一覧もしくはエックスサーバーで確認したネームサーバーを全て入力します。
初期値では「ネームサーバー3」までしか表示されていないので、右下の”+”ボタンを押して「ネームサーバー5」まで追加します。
ネームサーバーは一文字でも間違えると接続できないので注意しましょう。
たとえば、「ns1.xserver.jp 」と末尾にスペースを入れてしまったり「http://ns1.xserver.jp」とURL形式で入力してしまうミスをしてしまいやすいです。末尾のピリオド(.)の有無にも気をつけましょう。
ステップ3|エックスサーバーにドメインを追加設定する
サーバーパネルでの設定手順
エックスサーバーのサーバーパネルにログインし、「ドメイン設定」から「ドメイン設定追加」を選びます。
ドメイン名欄にお名前.comで取得したドメインを入力して追加するをクリックします。これでドメインの追加はOKです。
SSLやXアクセラレータのオプションについて
SSLの利用は現在、ウェブサイトの運用においてほぼ必須です。SSLとは、インターネット上の通信を暗号化する仕組みで、サイト訪問者の情報を安全にやりとりできるようにする技術です。
SSLを導入するとURLが「http://」から「https://」に”s”がついた形になり、Googleの検索評価にも良い影響を与えます。エックスサーバーだと無料でSSLを利用できるため、必ず無料独自SSLにチェックを入れておくようにしましょう。
DNSの仕組みと反映時間の目安
なぜ時間がかかるのか?
ネームサーバーを変更しても、その内容がすぐに全世界へ伝わるわけではないです。
これは、インターネット上に存在する無数のDNSサーバーがそれぞれ順番に情報を更新していく仕組みになっているから。
たとえば、変更を行った直後に東京ではすぐ反映されてもロンドンではまだ古い情報を見ている…なんてことも起こり得ます。
設定がすぐに反映されない場合でも焦らず画面に表示されるように平均で24時間、長いと72時間ほど待ってみるのがポイントです。(最近だと数時間くらいで反映されることも多いです)
「時間がかかるのは普通なんだ」と知っているだけで、安心して待てますよ。
反映状況を確認する方法
「設定はしたけど、ちゃんと反映されてるのかな…?」と気になる方も多いと思います。
そんなときに便利なのが、「dnschecker.org」という無料のオンラインツールです。
使い方はとっても簡単で、自分のドメイン名を入力するだけで、世界中のDNSサーバーが新しい情報をちゃんと読みにいっているかどうかが一目で確認できます。
緑のチェックマークが出ていればOK。まだ反映されていない地域がある場合は、少し待ってみましょう。
「今どのくらい反映されてるのか」を確認できるだけでも、安心感がぐっと違いますよ。
うまくいかないときのチェックポイント
ネームサーバー入力ミスがないか(スペル、ピリオド、スペースなど)
ネームサーバーの入力は、1文字違うだけでも正しく機能しません。入力後は間違っていないか慎重に見直しましょう。
ドメイン追加設定漏れがないか
エックスサーバー側でドメインを追加設定しないと、ネームサーバーを正しく設定していてもサイトは表示されません。
必ず「ドメイン設定追加」まで完了させてください。
DNS反映待ちの段階で確認を急ぎすぎていないか
先程も軽く触れましたが、ネームサーバーの設定後は反映に最大で72時間かかることもあります。
まずは24時間くらい待ってから状況を確認しましょう。
.cmドメインなど特殊なケースではないか
一部のドメインでは変更回数の制限があります。
また、ドメインが移管中だったりプロテクションがかかっていたりする場合は、変更自体が反映されないこともあるので注意が必要です。
まとめ|お名前.comのドメインをエックスサーバーで使う設定の流れ
最後に設定手順のおさらいです。
- ネームサーバー情報を確認
- お名前.com側でネームサーバーを変更
- エックスサーバーでドメインを追加設定
設定自体は一見難しそうに感じるかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に確認しながら進めれば大丈夫です。
一度設定してしまえば、そのドメインを使ってウェブサイトやメール運用をスムーズに始められます。
一度設定してしまえば覚えられると思います。もしわからなくなっても、この記事をブックマークしておけばいつでも手順を振り返ることができるので安心です。ぜひ、あなたの第一歩に役立ててください。
それでは、今回は以上です。